4.6 テスト想定ファイルの作成

テスト想定ファイル0.txtは、テストが正しく実行された場合の結果をあらわします。0.txtの作成方法は、次の3つがあります。

エラーが発生するテストでは、標準出力想定の下にエラー出力想定を続けます。

4.6.1 手動で作成

テスト想定ファイル0.txtをテキストエディターを使って次の内容で作成します。

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4.6.2 make set

make setを実行すると、Makefileの設定に従い関数テスト用のプログラムソースcmd.cと関数ファイル../../sort.cからコマンドファイルcmdが作成されます。そのあとcmdが実行され、実行結果は0.txtファイルに出力されます。実行後、次回のテストのため、cmdは自動的に削除されます。

$ make set
gcc -Wall -o cmd cmd.c ../../sort.c
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rm cmd

この方法で0.txtを作成する場合は、作成された内容がテスト想定として本当に正しいかよく検討する必要があります。

0.txtがすでに存在する場合はmake setを実行するとエラーになり、0.txtは更新されません。例えば、バグを含むsort関数ファイルを準備してmake setを実行すると、仕様と異なる次のようなテスト想定となり、テストを正しく実行できません。

$ make set
gcc -Wall -o cmd cmd.c ../../sort.c
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rm cmd

4.6.3 make reset

0.txtがすでに存在する場合は、make resetで更新できます。

$ make reset
gcc -Wall -o cmd cmd.c ../../sort.c
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rm cmd