doc/yacasl2.texi

   1 \input texinfo   @c -*-texinfo-*-
   2 @c %**start of header
   3 @setfilename yacasl2
   4 @settitle YACASL2 -Linux上のCASL2処理系-
   5 @c %**end of header
   6
   7 @copying
   8 Copyright @copyright{} 2010 j8takagi
   9 @end copying
  10
  11 @titlepage
  12 @title
  13
  14 @c The following two commands start the copyright page.
  15 @page
  16 @vskip 0pt plus 1filll
  17 @insertcopying
  18 @end titlepage
  19
  20 @c Output the table of contents at the beginning.
  21 @contents
  22
  23 @insertcopying
  24
  25 @chapter YACASL2の概要
  26
  27 @cindex chapter, first
  28
  29 YACASL2は、Linux上で動作するオープンソースのCASL II処理系です。CASL IIは情報処理試験で用いられるアセンブラ言語で、次の資料により仕様が公開されています。
  30
  31 @quotation
  32 @uref{http://www.jitec.ipa.go.jp/1_00topic/topic_20081027_hani_yougo.pdf, 試験で使用する情報処理用語・プログラム言語など（2008年10月版）}［PDFファイル］
  33 別紙 1 アセンブラ言語の仕様
  34 @end quotation
  35
  36 YACASL2は、CASL IIアセンブラ言語で記述されたファイルをアセンブルし、仮想マシンCOMET II上で実行します。アセンブルと実行は、連続で行うことも別々に行うことも可能です。
  37 YACASL2の動作はCASL IIの仕様に準拠しているため、情報処理試験の問題をはじめ各種参考書やサイトに記載されたCASL IIのプログラムをそのままアセンブルして実行できます。また、本パッケージ中にCASL IIのサンプルプログラムが多数収録されています。
  38
  39 YACASL2は、「ふつうの処理系」として動作します。ほかの多くのCASL IIエミュレーターと違い、デバッガーとして動作したり、コンピューター内部の模式図を表示したりすることはありません。そのかわり、YACASL2は、次のような動作内容をすべてテキストで出力します。
  40
  41 @itemize @bullet
  42
  43 @item
  44 ラベルとアドレスの対応
  45
  46 @item
  47 アセンブラ結果
  48
  49 @item
  50 実行時のレジスタの内容
  51
  52 @item
  53 実行時のメモリの内容
  54 @end itemize
  55
  56 出力された動作内容は、GNU/Linuxのさまざまなツール、たとえば@command{head}、@command{tail}、@command{grep}、@command{diff}などを使って解析できます。
  57
  58 @chapter YACASL2のインストール
  59
  60 YACASL2をインストールするには、Linux上で次の作業をします。
  61
  62 @enumerate
  63
  64 @item
  65 @file{yacasl2.tar.gz}のダウンロード
  66
  67 @item
  68 @file{yacasl2.tar.gz}の展開
  69
  70 @item
  71 @command{casl2}、@command{comet2}、@command{dumpword}のビルド
  72
  73 @item
  74 レグレッションテスト
  75 @end enumerate
  76
  77 @unnumberedsec 要件
  78 YACASL2は、Linux上で動作します。インストール時に、@command{tar}、@command{gcc}、@command{make}が必要です。
  79
  80 現在動作を確認しているのは、次のディストリビューションです。
  81
  82 @itemize @bullet
  83
  84 @item
  85 Ubuntu Linux 9.04 / 8.04
  86
  87 @item
  88 Vine Linux 4.2
  89 @end itemize
  90
  91 @section @file{yacasl2.tar.gz}のダウンロード
  92 （詳細未定）
  93
  94 @verbatim
  95 $ cd
  96 $ wget somewhere
  97 @end verbatim
  98
  99 @section @file{yacasl2.tar.gz}の検証
 100 （PGPを使った検証も導入予定）
 101
 102 ダウンロードが完了したら、次のコマンドで正しくファイルがダウンロードができているかを検証します。
 103
 104 @verbatim
 105 $ md5sum
 106 @end verbatim
 107
 108 @section @file{yacasl2.tar.gz}の展開
 109 @file{yacasl2.tar.gz}をダウンロードしたら、次のコマンドで展開します。
 110
 111 @verbatim
 112 $ tar xvzf yacasl2.tar.gz
 113 @end verbatim
 114
 115 @section @command{casl2}、@command{comet2}、@command{dumpword}のビルド
 116
 117 @verbatim
 118 $ cd yacasl2
 119 $ make
 120 @end verbatim
 121
 122 @section レグレッションテスト
 123
 124 @verbatim
 125 $ make check
 126 @end verbatim
 127
 128 @bye