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3 casl2の呼び出し

casl2は、引数として指定されたCASLファイルをアセンブルし、仮想マシンCOMET II上で実行します。 CASLファイルは、アセンブラ言語CASL IIで記述されたテキストファイルです。 引数が指定されない場合は、エラーメッセージを表示して終了します。

$ casl2 hello.casl

複数のCASLファイルを指定することで、副プログラムを呼び出すこともできます。

$ casl2 addl_outl.casl ~/yacasl2/as/casl2lib/outl.casl

オプション

casl2は、次のオプションを指定できます。

-s
--source

CASLファイルの内容を表示します。

-l
--label

ラベルの一覧を次の形式で表示します。 表示後、ほかの作業を続行します。

<プログラム名>.<ラベル名> ---> <アドレスの16進数表現>
-L
--labelonly

-lと同じ形式でラベルの一覧を表示します。 表示後、ほかの作業は続行せず、終了します。

-a
--assembledetail

アセンブル詳細結果を表示し、ほかの作業を続行します。

-A
--assembledetailonly

アセンブル詳細結果を表示して終了します。

-o<OBJECTFILE>
--assembleout<OBJECTFILE>

アセンブル結果をオブジェクトファイル<OBJECTFILE>に出力し、ほかの作業を続行します。 出力されたオブジェクトファイルは、comet2で実行できます。 オブジェクトファイルを指定しない場合、出力先はa.oです。 オブジェクトファイルは1つだけ指定できます。

-O[<OBJECTFILE>]
--assembleoutonly[<OBJECTFILE>]

アセンブル結果をオブジェクトファイル<OBJECTFILE>に出力し、終了します。 出力されたオブジェクトファイルは、comet2で実行できます。 オブジェクトファイルを指定しない場合、出力先はa.oです。 オブジェクトファイルは1つだけ指定できます。

-t
--trace
--tracearithmetic

プログラム実行中のレジスタの値を次の形式で表示します。

<PR値の16進数表現>: <レジスタ>: <値の10進数表現> =
<値の16進数表現> = <値の2進数表現>[ ='文字']

表示されるレジスタには、次の種類があります。

GR0 GR1 GR2 GR3 GR4 GR5 GR6 GR7

汎用レジスタ

SP

スタックポインタ

PR

プログラムレジスタ

FR

フラグレジスタ

例えば、次のように表示されます。

#0002: GR1:      3 = #0003 = 0000000000000011
-T
--tracelogical

-tと同じように、プログラム実行中のレジスタの値を表示します。 ただし-tと異なり、<値の10進数表現>は符号の付かない10進数です。 値の範囲は0から65535です。

-d
--dump

メモリの内容をすべて表示します。

-M <MEMORYSIZE>
--memorysize <MEMORYSIZE>

アセンブルおよび実行時のメモリサイズ<MEMORYSIZE>を0から65535の範囲で指定します。 指定しない場合、512です。

-C <CLOCKS>
--clocks <CLOCKS>

実行時のクロック周波数<CLOCKS>を0より大きい整数で指定します。 指定しない場合、クロック周波数は5000000です。

-v
--version

casl2のバージョンを表示して終了します。

-h
--help

casl2の使用方法を表示して終了します。