From: j8takagi Date: Tue, 30 Nov 2010 15:15:54 +0000 (+0900) Subject: ドキュメントを整理 X-Git-Tag: v0.1p15~22 X-Git-Url: https://j8takagi.net/cgi-bin/gitweb.cgi?a=commitdiff_plain;h=8a83577b93c71ff52db7ad5df032bfd1b44745f1;p=YACASL2.git ドキュメントを整理 --- diff --git a/doc/Makefile b/doc/Makefile index 44d63a8..385dbd9 100644 --- a/doc/Makefile +++ b/doc/Makefile @@ -1,7 +1,7 @@ DOCNAME = yacasl2 SRC = $(DOCNAME).texi CSS = style.css -TEXBIN = /usr/local/texlive/2010/bin/x86_64-linux +TEXBIN = /usr/local/texlive/p2009/bin/i386-apple-darwin10.3.0 PTEX = $(TEXBIN)/ptex TEXINDEX = $(TEXBIN)/texindex DVI2PDF = $(TEXBIN)/dvipdfmx diff --git a/doc/style.css b/doc/style.css index 82ecca8..78d193f 100644 --- a/doc/style.css +++ b/doc/style.css @@ -35,7 +35,7 @@ a:hover { text-decoration: underline; } -.command { +kbd { font-family: monospace; } @@ -69,13 +69,13 @@ table.cartouche, table.cartouche th, table.cartouche td { border: none; } -pre.example .command, pre.example .option { +pre.example kbd, pre.example .option { font-weight: bold; background-color: inherit; color: white; } -pre.example strong { +pre.example em { font: inherit; border: 2px solid green; } diff --git a/doc/yacasl2.html b/doc/yacasl2.html index 40df70a..5354d83 100644 --- a/doc/yacasl2.html +++ b/doc/yacasl2.html @@ -56,7 +56,7 @@ a:hover { text-decoration: underline; } -.command { +kbd { font-family: monospace; } @@ -90,13 +90,13 @@ table.cartouche, table.cartouche th, table.cartouche td { border: none; } -pre.example .command, pre.example .option { +pre.example kbd, pre.example .option { font-weight: bold; background-color: inherit; color: white; } -pre.example strong { +pre.example em { font: inherit; border: 2px solid green; } @@ -118,10 +118,10 @@ pre.example strong {
  • 2.1 YACASL2ファイルのダウンロード
  • 2.2 YACASL2ファイルの検証
  • 2.3 YACASL2ファイルの展開 -
  • 2.4 casl2、comet2、dumpwordのビルド -
  • 2.5 casl2の実行テスト +
  • 2.4 casl2、comet2、dumpwordのビルド +
  • 2.5 casl2の実行テスト
  • 2.6 詳細なテスト -
  • 2.7 環境変数PATHの設定 +
  • 2.7 環境変数PATHの設定
  • 3 YACASL2 の使い方
  • 4 YACASL2コマンドマニュアル
  • 5 CASL2LIBマニュアル
  • @@ -227,7 +227,7 @@ YACASL2の動作はCASL IIの仕様に準拠しているため、情報処理試
  • 実行時のメモリの内容 -

    出力された動作内容は、GNU/Linuxのさまざまなツール、たとえばcat、less、grep、wcなどを使って解析できます。 +

    出力された動作内容は、GNU/Linuxのさまざまなツール、たとえばcat、less、grep、wcなどを使って解析できます。

    YACASL2の操作は、端末を開いてコマンドを入力・実行することで行います。 @@ -241,7 +241,7 @@ YACASL2の動作はCASL IIの仕様に準拠しているため、情報処理試

  • Vine Linux 4.2 -

    インストール時に、tar、gcc、makeが必要です。 +

    インストール時に、tar、gcc、makeが必要です。

    @@ -258,40 +258,40 @@ YACASL2の動作はCASL IIの仕様に準拠しているため、情報処理試

  • YACASL2ファイルの展開 -
  • casl2、comet2、dumpwordのビルド +
  • casl2、comet2、dumpwordのビルド -
  • casl2の実行テスト +
  • casl2の実行テスト
  • 詳細なテスト -
  • 環境変数PATHの設定 +
  • 環境変数PATHの設定

    2.1 YACASL2ファイルのダウンロード

    -

    GitHub/j8takagi/YACASL2のダウンロードページから最新版のtgzファイルをダウンロードします(2010年3月6日現在、v0.1のj8takagi-YACASL2-6323ce4.tar.gz)。 +

    GitHub/j8takagi/YACASL2のダウンロードページから最新版のtgzファイルをダウンロードします(2010年3月6日現在、v0.1のj8takagi-YACASL2-6323ce4.tar.gz)。 -

    続けて、対応するmd5sumフィルをダウンロードします(2010年3月6日現在、j8takagi-YACASL2-6323ce4.tar.gz.md5sum)。 +

    続けて、対応するmd5sumファイルをダウンロードします(2010年3月6日現在、j8takagi-YACASL2-6323ce4.tar.gz.md5sum)。

    2.2 YACASL2ファイルの検証

    -

    ダウンロードが完了したら、md5sumとdiffで正しくファイルがダウンロードができているかを検証します。 +

    ダウンロードが完了したら、md5sumとdiffで正しくファイルがダウンロードができているかを検証します。 -

      $ md5sum yacasl2.tar.gz | diff -s yacasl2.tar.gz.md5sum -
    +
      $ md5sum yacasl2.tar.gz | diff -s yacasl2.tar.gz.md5sum -
       Files yacasl2.tar.gz.md5sum and - are identical
     

    2.3 YACASL2ファイルの展開

    YACASL2ファイルをダウンロードしたら、次のコマンドで展開します。 -

      $ tar xvzf yacasl2.tar.gz
    +
      $ tar xvzf yacasl2.tar.gz
     
    -

    2.4 casl2、comet2、dumpwordのビルド

    +

    2.4 casl2、comet2、dumpwordのビルド

    -

    展開したら、次のコマンドでcasl2、comet2、dumpwordをビルドします。 +

    展開したら、次のコマンドでcasl2、comet2、dumpwordをビルドします。 -

      $ cd yacasl2
    -  $ make
    +
      $ cd yacasl2
    +  $ make
       make -C src
       make[1]: Entering directory ‘/home/kazubito/yacasl2/src’
       gcc -c -g -Wall -I ../include casl2.c
    @@ -315,19 +315,19 @@ YACASL2の動作はCASL IIの仕様に準拠しているため、情報処理試
       gcc -g -Wall -I ../include -o ../dumpword dumpword.o word.o cerr.o
       make[1]: Leaving directory ‘/home/kazubito/yacasl2/src’
     
    -

    2.5 casl2の実行テスト

    +

    2.5 casl2の実行テスト

    ビルドしたら、次のコマンドが正常に実行できるかを確認します。 正常に実行された場合は、「Hello, World!」と表示されます。 -

      $ ./casl2 as/hello.casl
    +
      $ ./casl2 as/hello.casl
       Hello, World!
     

    2.6 詳細なテスト

    次のコマンドを実行すると、正常にビルドできているかどうかを詳細にテストできます。 -

      $ make check
    +
      $ make check
       194 / 194 tests passed. Details in /home/kazubito/yacasl2/test/integra
       tion/casl2/Test.log
       All tests are succeded.
    @@ -338,22 +338,22 @@ YACASL2の動作はCASL IIの仕様に準拠しているため、情報処理試
       /dumpword/Test.log
       All tests are succeded.
     
    -

    2.7 環境変数PATHの設定

    +

    2.7 環境変数PATHの設定

    -

    環境変数PATHにYACASL2のディレクトリを追加すると、どのディレクトリでもcasl2、comet2、dumpwordを実行できます。 +

    環境変数PATHにYACASL2のディレクトリを追加すると、どのディレクトリでもcasl2、comet2、dumpwordを実行できます。

    環境変数の設定方法は使っているシェルによって異なります。シェルは、次のコマンドで確認できます。 -

      $ echo $SHELL
    +
      $ echo $SHELL
       /bin/bash
     
    -

    現在もっとも多く使われているシェルは、BASHでしょう。BASHでは、次のコマンドを実行すると環境変数PATHにYACASL2のディレクトリが追加されます。 +

    現在もっとも多く使われているシェルは、BASHでしょう。BASHでは、次のコマンドを実行すると環境変数PATHにYACASL2のディレクトリが追加されます。 -

      $ PATH=$PATH:~/yacasl2 && export PATH
    +
      $ PATH=$PATH:~/yacasl2 && export PATH
     
    -

    シェルの初期設定ファイルに上記のコマンドを追加すれば、今後ログインした後は自動的にどのディレクトリでも casl2、comet2、dumpwordを実行できます。BASHではホームディレクトリにある.bashrcが初期設定ファイルのため、次のコマンドで追加されます。 +

    シェルの初期設定ファイルに上記のコマンドを追加すれば、今後ログインした後は自動的にどのディレクトリでも casl2、comet2、dumpwordを実行できます。BASHではホームディレクトリにある.bashrcが初期設定ファイルのため、次のコマンドで追加されます。 -

      $ echo ’PATH=$PATH:~/yacasl2 && export PATH’ >>~/.bashrc
    +
      $ echo ’PATH=$PATH:~/yacasl2 && export PATH’ >>~/.bashrc
     

    @@ -366,7 +366,7 @@ YACASL2の動作はCASL IIの仕様に準拠しているため、情報処理試

    インストール時にコマンド実行の確認に使ったhello.caslは、次のような内容です。CASL IIのマクロ命令OUTは、文字列を出力します。 -

      $ cat hello.casl
    +
      $ cat hello.casl
       MAIN     START
                OUT     OBUF,LEN
                RET
    @@ -376,12 +376,12 @@ YACASL2の動作はCASL IIの仕様に準拠しているため、情報処理試
     

    次のコマンドを実行すると、CASL II のアセンブルと仮想マシン COMET II 上での実行が連続で行われ、文字列が出力されます。 -

      $ casl2 hello.casl
    +
      $ casl2 hello.casl
       Hello, World!
     

    addl.caslは、3と1の和を求めます。 -

      $ cat addl.casl
    +
      $ cat addl.casl
       ;;; ADDL r,adr
       MAIN     START
                LD      GR1,A
    @@ -393,14 +393,14 @@ YACASL2の動作はCASL IIの仕様に準拠しているため、情報処理試
     

    このプログラムには出力命令がないため、オプションなしで実行した場合には結果が出力されません。 -

      $ casl2 addl.casl
    +
      $ casl2 addl.casl
       $
     

    実行内容を確認するには、後述のようにCPU 内にあるレジスタやメモリの内容を表示するか、結果を出力するための処理を追加する必要があります。

    sum_10.caslは、1から10までの整数の和を求めます。 -

      $ cat sum_10.casl
    +
      $ cat sum_10.casl
       ;;; sum_10.casl
       ;;; 出力 GR0: 1から10までの整数をすべて加算した値
       MAIN    START
    @@ -420,7 +420,7 @@ YACASL2の動作はCASL IIの仕様に準拠しているため、情報処理試
               END
     

    このプログラムも、オプションなしで実行した場合には結果が出力されません。 -

      $ casl2 sum_10.casl
    +
      $ casl2 sum_10.casl
       $
     

    3.2 アセンブル結果の確認

    @@ -429,7 +429,7 @@ YACASL2の動作はCASL IIの仕様に準拠しているため、情報処理試

    次のコマンドではhello.caslの、ラベルとアドレスの対応表と、アセンブル結果と、実行結果が表示されます。OUTはアセンブラ命令で複数の機械語命令で構成されているため、命令行1行に対して、複数行のコードが生成されます。 -

      $ casl2 -a -l hello.casl
    +
      $ casl2 -a -l hello.casl
       
       Assemble hello.casl (0)
       
    @@ -484,7 +484,7 @@ YACASL2の動作はCASL IIの仕様に準拠しているため、情報処理試
     

    addl.caslの、ラベルとアドレスの対応表と、アセンブル結果は、次のようになります。 -

      $ casl2 -a -l addl.casl
    +
      $ casl2 -a -l addl.casl
       
       Assemble addl.casl (0)
       
    @@ -520,7 +520,7 @@ YACASL2の動作はCASL IIの仕様に準拠しているため、情報処理試
     
      

    addl.caslに必要なメモリ容量は8語のため、次のようにCPUのレジスタとメモリの内容を表示できます。 -

      $ casl2 -t -d -M8 addl.casl | less
    +
      $ casl2 -t -d -M8 addl.casl | less
       
       Assemble addl.casl (0)
       
    @@ -575,9 +575,9 @@ YACASL2の動作はCASL IIの仕様に準拠しているため、情報処理試
     

    3.3.1 特定のレジスタを表示

    -

    addl.caslのレジスタやメモリの中で、実行中に値が変化しているのはGR1だけです。こうした場合は、grepを使って表示される内容を絞り込むことで動作を検証しやすくなります。 +

    addl.caslのレジスタやメモリの中で、実行中に値が変化しているのはGR1だけです。こうした場合は、grepを使って表示される内容を絞り込むことで動作を検証しやすくなります。 -

      $ casl2 -t addl.casl | grep 'GR1:'
    +
      $ casl2 -t addl.casl | grep 'GR1:'
       #0000: GR1:      0 = #0000 = 0000000000000000
       #0002: GR1:      3 = #0003 = 0000000000000011
       #0004: GR1:      4 = #0004 = 0000000000000100
    @@ -598,38 +598,38 @@ YACASL2の動作はCASL IIの仕様に準拠しているため、情報処理試
     
     

    3.3.2 プログラム終了時の値を表示

    -

    grepとtailを組み合わせれば、プログラム終了時の値を表示できます。 +

    grepとtailを組み合わせれば、プログラム終了時の値を表示できます。 -

      $ casl2 -t addl.casl | grep 'GR1:' | tail -1
    +
      $ casl2 -t addl.casl | grep 'GR1:' | tail -1
       #0004: GR1:      4 = #0004 = 0000000000000100
     
    -
      $ casl2 -t sum_10.casl | grep 'GR0:' | tail -1
    + 
      $ casl2 -t sum_10.casl | grep 'GR0:' | tail -1
       #0010: GR0:     55 = #0037 = 0000000000110111 = '7'
     

    3.3.3 プログラムのステップ数を表示

    -

    grepとwcを組み合わせれば、プログラムのステップ数を表示できます。 +

    grepとwcを組み合わせれば、プログラムのステップ数を表示できます。 -

      $ casl2 -t hello.casl | grep 'GR1:' | wc -l
    +
      $ casl2 -t hello.casl | grep 'GR1:' | wc -l
       11
     
    -
      $ casl2 -t addl.casl | grep 'GR1:' | wc -l
    + 
      $ casl2 -t addl.casl | grep 'GR1:' | wc -l
       3
     

    sum_10.caslはプログラム内にループがあるため、ステップ数が大きくなります。 -

      $ casl2 -t sum_10.casl | grep 'GR0:' | wc -l
    +
      $ casl2 -t sum_10.casl | grep 'GR0:' | wc -l
       54
     

    3.4 アセンブルと実行を別に行う

    -

    casl2に-Oファイル名を指定すると、オブジェクトファイルを作成できます。 +

    casl2に-Oファイル名を指定すると、オブジェクトファイルを作成できます。 -

      $ casl2 -Ohello.o hello.casl
    +
      $ casl2 -Ohello.o hello.casl
     
    -

    作成されたオブジェクトファイルの内容は、odを使って確認できます。テキストファイルではないため、catなどでは確認できません。 +

    作成されたオブジェクトファイルの内容は、odを使って確認できます。テキストファイルではないため、catなどでは確認できません。 -

      $ od -t x2 hello.o
    +
      $ od -t x2 hello.o
       0000000 7001 0000 7002 0000 1210 0013 1220 0020
       0000020 f000 0002 1210 0021 1220 0022 f000 0002
       0000040 7120 7110 8100 0048 0065 006c 006c 006f
    @@ -637,27 +637,27 @@ YACASL2の動作はCASL IIの仕様に準拠しているため、情報処理試
       0000100 000d 000a 0001
       0000106
     
    -

    オブジェクトファイルの実行には、comet2を使います。 +

    オブジェクトファイルの実行には、comet2を使います。 -

      $ comet2 hello.o
    +
      $ comet2 hello.o
       Hello, World!
     

    3.5 1語の解析

    CASL IIでは、1語(16ビット)を単位としてデータが処理されます。 -dumpwordは、指定した1語を10進数、16進数、2進数で表示します。 +dumpwordは、指定した1語を10進数、16進数、2進数で表示します。 -

      $ dumpword 72
    +
      $ dumpword 72
           72:     72 = #0048 = 0000000001001000 = 'H'
     

    マイナスの数は、次のように指定します。 -

      $ dumpword -- -72
    +
      $ dumpword -- -72
          -72:    -72 = #FFB8 = 1111111110111000
     

    16進数は、次のように指定します。 -

      $ dumpword '#0048'
    +
      $ dumpword '#0048'
        #0048:     72 = #0048 = 0000000001001000 = 'H'
     

    3.6 CASL2ライブラリの使用

    @@ -678,21 +678,21 @@ YACASL2の動作はCASL IIの仕様に準拠しているため、情報処理試

    3.6.1 数値を出力する

    -

    3と1の和を求めるaddl.caslで演算結果を出力するには、まずaddl.caslを編集します。CASL IIのCALL命令でOUTLを副プログラムとして呼び出すようにします。 +

    3と1の和を求めるaddl.caslで演算結果を出力するには、まずaddl.caslを編集します。CASL IIのCALL命令でOUTLを副プログラムとして呼び出すようにします。 -

      $ cat addl_outl.casl
    +
      $ cat addl_outl.casl
       MAIN    START
               LD      GR1,A
               ADDL    GR1,B
    -          CALL    OUTL
    +          CALL    OUTL
               RET
       A       DC      3
       B       DC      1
               END
     
    -

    変更したらcasl2を、複数のファイルを指定して実行します。 +

    変更したらcasl2を、複数のファイルを指定して実行します。 -

      $ casl2 addl_outl.casl ~/yacasl2/as/casl2lib/outl.casl
    +
      $ casl2 addl_outl.casl ~/yacasl2/as/casl2lib/outl.casl
       4
     

    @@ -705,20 +705,20 @@ YACASL2のコマンドとオプションについて解説します。

    -

    4.1 casl2

    +

    4.1 casl2

    -casl2は、引数として指定されたCASLファイルをアセンブルし、仮想マシンCOMET II上で実行します。CASLファイルは、アセンブラ言語CASL IIで記述されたテキストファイルです。引数が指定されない場合は、エラーメッセージを表示して終了します。 +casl2は、引数として指定されたCASLファイルをアセンブルし、仮想マシンCOMET II上で実行します。CASLファイルは、アセンブラ言語CASL IIで記述されたテキストファイルです。引数が指定されない場合は、エラーメッセージを表示して終了します。 -

      $ casl2 hello.casl
    +
      $ casl2 hello.casl
     

    副プログラムを呼び出す場合は、複数のCASLファイルを指定することもできます。 -

      $ casl2 addl_outl.casl ~/yacasl2/as/casl2lib/outl.casl
    +
      $ casl2 addl_outl.casl ~/yacasl2/as/casl2lib/outl.casl
     

    オプション

    -

    casl2は、次のオプションを指定できます。 +

    casl2は、次のオプションを指定できます。

    -s
    --source
    CASLファイルの内容を表示します。 @@ -731,9 +731,9 @@ YACASL2のコマンドとオプションについて解説します。
    -A
    --show-all
    アセンブル詳細結果を表示して終了します。 -
    -o<OBJECTFILE>
    --assembleout
    アセンブル結果をオブジェクトファイル<OBJECTFILE>に出力し、ほかの作業を続行します。出力されたオブジェクトファイルは、comet2で実行できます。オブジェクトファイルを指定しない場合、出力先はa.oです。オブジェクトファイルは1つだけ指定できます。 +
    -o<OBJECTFILE>
    --assembleout
    アセンブル結果をオブジェクトファイル<OBJECTFILE>に出力し、ほかの作業を続行します。出力されたオブジェクトファイルは、comet2で実行できます。オブジェクトファイルを指定しない場合、出力先はa.oです。オブジェクトファイルは1つだけ指定できます。 -
    -O<OBJECTFILE>
    --assembleoutonly
    アセンブル結果をオブジェクトファイル<OBJECTFILE>に出力し、終了します。出力されたオブジェクトファイルは、comet2で実行できます。オブジェクトファイルを指定しない場合、出力先はa.oです。オブジェクトファイルは1つだけ指定できます。 +
    -O<OBJECTFILE>
    --assembleoutonly
    アセンブル結果をオブジェクトファイル<OBJECTFILE>に出力し、終了します。出力されたオブジェクトファイルは、comet2で実行できます。オブジェクトファイルを指定しない場合、出力先はa.oです。オブジェクトファイルは1つだけ指定できます。
    -t
    --trace
    --tracearithmetic
    実行時のレジスタをトレースします。レジスタには、GR0〜GR7という8個の汎用レジスタと、SP(スタックポインタ)、PR(プログラムレジスタ)、FR(フラグレジスタ)があります。レジストリの内容は、-32,768〜32,767の範囲の整数、#0000〜#FFFFの範囲の16進数、2進数で表示されます。文字の組に該当する場合は、「 = 」のうしろに文字が表示されます。-32768〜32767の範囲の整数を表示するので、算術演算の結果を確認する場合に使えます。 @@ -745,23 +745,23 @@ YACASL2のコマンドとオプションについて解説します。
    -C <CLOCKS>
    --clocks <CLOCKS>
    実行時のクロック周波数<CLOCKS>を0より大きい整数で指定します。指定しない場合、クロック周波数は5000000です。 -
    -h
    --help
    casl2の使用方法を表示して終了します。 +
    -h
    --help
    casl2の使用方法を表示して終了します。

    -

    4.2 comet2

    +

    4.2 comet2

    -comet2は、引数として指定されたオブジェクトファイルを仮想マシンCOMET II上で実行します。オブジェクトファイルは、caslに-oまたは-Oを指定して出力します。 +comet2は、引数として指定されたオブジェクトファイルを仮想マシンCOMET II上で実行します。オブジェクトファイルは、caslに-oまたは-Oを指定して出力します。 -

      $ comet2 hello.o
    +
      $ comet2 hello.o
     

    引数で指定できるオブジェクトファイルは1つだけです。引数が指定されない場合は、エラーメッセージを表示して終了します。複数の引数を指定した場合、2番目以降の引数は無視されます。

    オプション

    -

    comet2は、次のオプションを指定できます。 +

    comet2は、次のオプションを指定できます。

    -t
    --trace
    --tracearithmetic
    実行時のレジスタをトレースします。レジスタには、GR0〜GR7という8個の汎用レジスタと、SP(スタックポインタ)、PR(プログラムレジスタ)、FR(フラグレジスタ)があります。レジストリの内容は、-32,768〜32,767の範囲の整数、#0000〜#FFFFの範囲の16進数、2進数で表示されます。文字の組に該当する場合は、「 = 」のうしろに文字が表示されます。-32768〜32767の範囲の整数が表示されるので、算術演算の結果を確認する場合に使えます。 @@ -774,30 +774,30 @@ YACASL2のコマンドとオプションについて解説します。
    -C <CLOCKS>
    --clocks <CLOCKS>
    実行時のクロック周波数<CLOCKS>を0より大きい整数で指定します。指定しない場合、クロック周波数は5,000,000です。 -
    -h
    --help
    comet2の使用方法を表示して終了します。 +
    -h
    --help
    comet2の使用方法を表示して終了します。

    -

    4.3 dumpword

    +

    4.3 dumpword

    -dumpwordは、引数として指定された数値を、整数、#0000〜#FFFFの範囲の16進数、2進数で表示します。文字の組に該当する場合は、「 = 」のうしろに文字が表示されます。引数は、10進数または先頭に「#」の付いた16進数で指定します。表示される整数は、オプションにより-32,768〜32,767または0〜65,535の範囲です。オプションなしの場合は、-32,768〜32,767です。 +dumpwordは、引数として指定された数値を、整数、#0000〜#FFFFの範囲の16進数、2進数で表示します。文字の組に該当する場合は、「 = 」のうしろに文字が表示されます。引数は、10進数または先頭に「#」の付いた16進数で指定します。表示される整数は、オプションにより-32,768〜32,767または0〜65,535の範囲です。オプションなしの場合は、-32,768〜32,767です。 -

      $ dumpword 10
    +
      $ dumpword 10
     

    引数で指定できる1つだけです。引数が指定されない場合は、使い方を表示して終了します。複数の引数を指定した場合、2番目以降の引数は無視されます。

    オプション

    -

    dumpwordは、次のオプションを指定できます。 +

    dumpwordは、次のオプションを指定できます。

    -a
    --arithmetic
    出力される整数の範囲を-32,768〜32,767にします。オプションなしの場合と同じです。
    -l
    --logical
    出力される整数の範囲を0〜65,535にします。 -
    -h
    --help
    dumpwordの使用方法を表示して終了します。 +
    -h
    --help
    dumpwordの使用方法を表示して終了します。

    @@ -807,7 +807,7 @@ YACASL2のコマンドとオプションについて解説します。

    -

    5.1 ABS - abs.casl

    +

    5.1 ABS - abs.casl

    入力された整数を絶対値に変換して出力 @@ -897,7 +897,7 @@ YACASL2のコマンドとオプションについて解説します。

    -

    5.2 ADDL32 - addl32.casl

    +

    5.2 ADDL32 - addl32.casl

    32ビットの値を、連続する2語の領域に格納 @@ -946,7 +946,7 @@ YACASL2のコマンドとオプションについて解説します。

    -

    5.3 DIVA -diva.casl

    +

    5.3 DIVA -diva.casl

    -32,767〜32,767の範囲にある整数の割算(筆算方式)を行う @@ -975,7 +975,7 @@ YACASL2のコマンドとオプションについて解説します。

    依存する副プログラム

      -
    • DIVL +
    • DIVL
    @@ -999,7 +999,7 @@ YACASL2のコマンドとオプションについて解説します。

    -

    5.4 DIVL - divl.casl

    +

    5.4 DIVL - divl.casl

    0〜65,535の範囲にある整数の割算(筆算方式)を行う @@ -1040,52 +1040,52 @@ YACASL2のコマンドとオプションについて解説します。

    -

    5.5 INL - inl.casl

    +

    5.5 INL - inl.casl

    -

    5.6 L2STR - l2str.casl

    +

    5.6 L2STR - l2str.casl

    -

    5.7 MAX - max.casl

    +

    5.7 MAX - max.casl

    -

    5.8 MINIM - minim.casl

    +

    5.8 MINIM - minim.casl

    -

    5.9 MULA - mula.casl

    +

    5.9 MULA - mula.casl

    -

    5.10 MULL - mull.casl

    +

    5.10 MULL - mull.casl

    -

    5.11 OUTA - outa.casl

    +

    5.11 OUTA - outa.casl

    -

    5.12 OUTB - outb.casl

    +

    5.12 OUTB - outb.casl

    -

    5.13 OUTD_Q15 - outd_q15.casl

    +

    5.13 OUTD_Q15 - outd_q15.casl

    -

    5.14 OUTL - outl.casl

    +

    5.14 OUTL - outl.casl

    -

    5.15 REV - rev.casl

    +

    5.15 REV - rev.casl

    -

    5.16 STR2L - str2l.casl

    +

    5.16 STR2L - str2l.casl

    diff --git a/doc/yacasl2.texi b/doc/yacasl2.texi index 923c3a7..28f3c7f 100644 --- a/doc/yacasl2.texi +++ b/doc/yacasl2.texi @@ -78,7 +78,7 @@ YACASL2は、「ふつうの処理系」として動作します。ほかの多 実行時のメモリの内容 @end itemize -出力された動作内容は、GNU/Linuxのさまざまなツール、たとえば@command{cat}、@command{less}、@command{grep}、@command{wc}などを使って解析できます。 +出力された動作内容は、GNU/Linuxのさまざまなツール、たとえば@kbd{cat}、@kbd{less}、@kbd{grep}、@kbd{wc}などを使って解析できます。 YACASL2の操作は、端末を開いてコマンドを入力・実行することで行います。 @@ -94,7 +94,7 @@ Ubuntu Linux 9.04 / 8.04 Vine Linux 4.2 @end itemize -インストール時に、@command{tar}、@command{gcc}、@command{make}が必要です。 +インストール時に、@kbd{tar}、@kbd{gcc}、@kbd{make}が必要です。 @node YACASL2のインストール, YACASL2の使い方, YACASL2の概要, Top @chapter YACASL2のインストール @@ -112,61 +112,46 @@ YACASL2ファイルの検証 YACASL2ファイルの展開 @item -@command{casl2}、@command{comet2}、@command{dumpword}のビルド +@kbd{casl2}、@kbd{comet2}、@kbd{dumpword}のビルド @item -@command{casl2}の実行テスト +@kbd{casl2}の実行テスト @item 詳細なテスト @item -環境変数@var{PATH}の設定 +環境変数@code{PATH}の設定 @end enumerate @section YACASL2ファイルのダウンロード -@uref{http://github.com/j8takagi/YACASL2, GitHub/j8takagi/YACASL2}の@uref{http://github.com/j8takagi/YACASL2/downloads, ダウンロードページ}から最新版のtgzファイルをダウンロードします(2010年3月6日現在、@var{v0.1}の@file{j8takagi-YACASL2-6323ce4.tar.gz})。 +@uref{http://github.com/j8takagi/YACASL2, GitHub/j8takagi/YACASL2}の@uref{http://github.com/j8takagi/YACASL2/downloads, ダウンロードページ}から最新版のtgzファイルをダウンロードします(2010年3月6日現在、@code{v0.1}の@file{j8takagi-YACASL2-6323ce4.tar.gz})。 -続けて、対応する@file{md5sum}フィルをダウンロードします(2010年3月6日現在、@file{j8takagi-YACASL2-6323ce4.tar.gz.md5sum})。 +続けて、対応する@file{md5sum}ファイルをダウンロードします(2010年3月6日現在、@file{j8takagi-YACASL2-6323ce4.tar.gz.md5sum})。 @section YACASL2ファイルの検証 -ダウンロードが完了したら、@command{md5sum}と@command{diff}で正しくファイルがダウンロードができているかを検証します。 +ダウンロードが完了したら、@kbd{md5sum}と@kbd{diff}で正しくファイルがダウンロードができているかを検証します。 -@iftex -@cartouche -@end iftex @example -$ @command{md5sum yacasl2.tar.gz | diff -s yacasl2.tar.gz.md5sum -} +$ @kbd{md5sum yacasl2.tar.gz | diff -s yacasl2.tar.gz.md5sum -} Files yacasl2.tar.gz.md5sum and - are identical @end example -@iftex -@end cartouche -@end iftex @section YACASL2ファイルの展開 YACASL2ファイルをダウンロードしたら、次のコマンドで展開します。 -@iftex -@cartouche -@end iftex @example -$ @command{tar xvzf yacasl2.tar.gz} +$ @kbd{tar xvzf yacasl2.tar.gz} @end example -@iftex -@end cartouche -@end iftex -@section @command{casl2}、@command{comet2}、@command{dumpword}のビルド +@section @kbd{casl2}、@kbd{comet2}、@kbd{dumpword}のビルド -展開したら、次のコマンドで@command{casl2}、@command{comet2}、@command{dumpword}をビルドします。 +展開したら、次のコマンドで@kbd{casl2}、@kbd{comet2}、@kbd{dumpword}をビルドします。 -@iftex -@cartouche -@end iftex @example -$ @command{cd yacasl2} -$ @command{make} +$ @kbd{cd yacasl2} +$ @kbd{make} make -C src make[1]: Entering directory ‘/home/kazubito/yacasl2/src’ gcc -c -g -Wall -I ../include casl2.c @@ -190,35 +175,23 @@ gcc -c -g -Wall -I ../include dumpword.c gcc -g -Wall -I ../include -o ../dumpword dumpword.o word.o cerr.o make[1]: Leaving directory ‘/home/kazubito/yacasl2/src’ @end example -@iftex -@end cartouche -@end iftex -@section @command{casl2}の実行テスト +@section @kbd{casl2}の実行テスト ビルドしたら、次のコマンドが正常に実行できるかを確認します。 正常に実行された場合は、「Hello, World!」と表示されます。 -@iftex -@cartouche -@end iftex @example -$ @command{./casl2 as/hello.casl} +$ @kbd{./casl2 as/hello.casl} Hello, World! @end example -@iftex -@end cartouche -@end iftex @section 詳細なテスト 次のコマンドを実行すると、正常にビルドできているかどうかを詳細にテストできます。 -@iftex -@cartouche -@end iftex @example -$ @command{make check} +$ @kbd{make check} 194 / 194 tests passed. Details in /home/kazubito/yacasl2/test/integra tion/casl2/Test.log All tests are succeded. @@ -229,50 +202,29 @@ All tests are succeded. /dumpword/Test.log All tests are succeded. @end example -@iftex -@end cartouche -@end iftex -@section 環境変数@var{PATH}の設定 +@section 環境変数@code{PATH}の設定 -環境変数@var{PATH}にYACASL2のディレクトリを追加すると、どのディレクトリでも@command{casl2}、@command{comet2}、@command{dumpword}を実行できます。 +環境変数@code{PATH}にYACASL2のディレクトリを追加すると、どのディレクトリでも@kbd{casl2}、@kbd{comet2}、@kbd{dumpword}を実行できます。 環境変数の設定方法は使っているシェルによって異なります。シェルは、次のコマンドで確認できます。 -@iftex -@cartouche -@end iftex @example -$ @command{echo $SHELL} +$ @kbd{echo $SHELL} /bin/bash @end example -@iftex -@end cartouche -@end iftex -現在もっとも多く使われているシェルは、BASHでしょう。BASHでは、次のコマンドを実行すると環境変数@var{PATH}にYACASL2のディレクトリが追加されます。 +現在もっとも多く使われているシェルは、BASHでしょう。BASHでは、次のコマンドを実行すると環境変数@code{PATH}にYACASL2のディレクトリが追加されます。 -@iftex -@cartouche -@end iftex @example -$ @command{PATH=$PATH:~/yacasl2 && export PATH} +$ @kbd{PATH=$PATH:~/yacasl2 && export PATH} @end example -@iftex -@end cartouche -@end iftex -シェルの初期設定ファイルに上記のコマンドを追加すれば、今後ログインした後は自動的にどのディレクトリでも @command{casl2}、@command{comet2}、@command{dumpword}を実行できます。BASHではホームディレクトリにある@file{.bashrc}が初期設定ファイルのため、次のコマンドで追加されます。 +シェルの初期設定ファイルに上記のコマンドを追加すれば、今後ログインした後は自動的にどのディレクトリでも @kbd{casl2}、@kbd{comet2}、@kbd{dumpword}を実行できます。BASHではホームディレクトリにある@file{.bashrc}が初期設定ファイルのため、次のコマンドで追加されます。 -@iftex -@cartouche -@end iftex @example -$ @command{echo ’PATH=$PATH:~/yacasl2 && export PATH’ >>~/.bashrc} +$ @kbd{echo ’PATH=$PATH:~/yacasl2 && export PATH’ >>~/.bashrc} @end example -@iftex -@end cartouche -@end iftex @node YACASL2の使い方, YACASL2コマンドマニュアル, YACASL2のインストール, Top @chapter YACASL2 の使い方 @@ -282,11 +234,8 @@ YACASL2 は、テキストファイルに記述されたCASLプログラムを インストール時にコマンド実行の確認に使った@file{hello.casl}は、次のような内容です。CASL IIのマクロ命令OUTは、文字列を出力します。 -@iftex -@cartouche -@end iftex @example -$ @command{cat hello.casl} +$ @kbd{cat hello.casl} MAIN START OUT OBUF,LEN RET @@ -294,30 +243,18 @@ OBUF DC ’Hello, World!’ LEN DC 13 END @end example -@iftex -@end cartouche -@end iftex 次のコマンドを実行すると、CASL II のアセンブルと仮想マシン COMET II 上での実行が連続で行われ、文字列が出力されます。 -@iftex -@cartouche -@end iftex @example -$ @command{casl2 hello.casl} +$ @kbd{casl2 hello.casl} Hello, World! @end example -@iftex -@end cartouche -@end iftex @file{addl.casl}は、3と1の和を求めます。 -@iftex -@cartouche -@end iftex @example -$ @command{cat addl.casl} +$ @kbd{cat addl.casl} ;;; ADDL r,adr MAIN START LD GR1,A @@ -327,32 +264,20 @@ A DC 3 B DC 1 END @end example -@iftex -@end cartouche -@end iftex このプログラムには出力命令がないため、オプションなしで実行した場合には結果が出力されません。 -@iftex -@cartouche -@end iftex @example -$ @command{casl2 addl.casl} +$ @kbd{casl2 addl.casl} $ @end example -@iftex -@end cartouche -@end iftex 実行内容を確認するには、後述のようにCPU 内にあるレジスタやメモリの内容を表示するか、結果を出力するための処理を追加する必要があります。 @file{sum_10.casl}は、1から10までの整数の和を求めます。 -@iftex -@cartouche -@end iftex @example -$ @command{cat sum_10.casl} +$ @kbd{cat sum_10.casl} ;;; sum_10.casl ;;; 出力 GR0: 1から10までの整数をすべて加算した値 MAIN START @@ -371,32 +296,20 @@ LST DC 10 ; 末項 STEP DC 1 ; 公差 END @end example -@iftex -@end cartouche -@end iftex このプログラムも、オプションなしで実行した場合には結果が出力されません。 -@iftex -@cartouche -@end iftex @example -$ @command{casl2 sum_10.casl} +$ @kbd{casl2 sum_10.casl} $ @end example -@iftex -@end cartouche -@end iftex @section アセンブル結果の確認 casl2の処理途中で行われるアセンブルの結果を表示するには、オプション@option{-a}を指定します。また、ラベルとアドレスの対応表を表示するには、オプション@option{-l}を指定します。 次のコマンドでは@file{hello.casl}の、ラベルとアドレスの対応表と、アセンブル結果と、実行結果が表示されます。OUTはアセンブラ命令で複数の機械語命令で構成されているため、命令行1行に対して、複数行のコードが生成されます。 -@iftex -@cartouche -@end iftex @example -$ @command{casl2 -a -l hello.casl} +$ @kbd{casl2 -a -l hello.casl} Assemble hello.casl (0) @@ -449,17 +362,11 @@ hello.casl: 5:LEN DC 13 hello.casl: 6: END Hello, World! @end example -@iftex -@end cartouche -@end iftex @file{addl.casl}の、ラベルとアドレスの対応表と、アセンブル結果は、次のようになります。 -@iftex -@cartouche -@end iftex @example -$ @command{casl2 -a -l addl.casl} +$ @kbd{casl2 -a -l addl.casl} Assemble addl.casl (0) @@ -485,9 +392,6 @@ addl.casl: 7:B DC 1 #0006 #0001 addl.casl: 8: END @end example -@iftex -@end cartouche -@end iftex なお、オプション@option{-A}を指定すると、アセンブル結果が表示される時点で処理が終了します。仮想マシンCOMET II での実行は行われません。 @@ -498,11 +402,8 @@ YACASL2では実行中のCPUのレジスタとメモリの内容をそれぞれ @file{addl.casl}に必要なメモリ容量は8語のため、次のようにCPUのレジスタとメモリの内容を表示できます。 -@iftex -@cartouche -@end iftex @example -$ @command{casl2 -t -d -M8 addl.casl | less} +$ @kbd{casl2 -t -d -M8 addl.casl | less} Assemble addl.casl (0) @@ -555,26 +456,17 @@ Executing machine codes #0004: adr : 0000 0001 0002 0003 0004 0005 0006 0007 #0004: 0000: 1010 0005 2210 0006 8100 0003 0001 0000 @end example -@iftex -@end cartouche -@end iftex @subsection 特定のレジスタを表示 -@file{addl.casl}のレジスタやメモリの中で、実行中に値が変化しているのはGR1だけです。こうした場合は、@command{grep}を使って表示される内容を絞り込むことで動作を検証しやすくなります。 +@file{addl.casl}のレジスタやメモリの中で、実行中に値が変化しているのはGR1だけです。こうした場合は、@kbd{grep}を使って表示される内容を絞り込むことで動作を検証しやすくなります。 -@iftex -@cartouche -@end iftex @example -$ @command{casl2 -t addl.casl | grep 'GR1:'} +$ @kbd{casl2 -t addl.casl | grep 'GR1:'} #0000: GR1: 0 = #0000 = 0000000000000000 #0002: GR1: 3 = #0003 = 0000000000000011 #0004: GR1: 4 = #0004 = 0000000000000100 @end example -@iftex -@end cartouche -@end iftex この内容を、先に出力したアセンブル結果と引き比べてください。 次の表のように、PRとGR1、命令行が対応していることがわかります。 @@ -593,90 +485,51 @@ $ @command{casl2 -t addl.casl | grep 'GR1:'} @subsection プログラム終了時の値を表示 -@command{grep}と@command{tail}を組み合わせれば、プログラム終了時の値を表示できます。 +@kbd{grep}と@kbd{tail}を組み合わせれば、プログラム終了時の値を表示できます。 -@iftex -@cartouche -@end iftex @example -$ @command{casl2 -t addl.casl | grep 'GR1:' | tail -1} +$ @kbd{casl2 -t addl.casl | grep 'GR1:' | tail -1} #0004: GR1: 4 = #0004 = 0000000000000100 @end example -@iftex -@end cartouche -@end iftex -@iftex -@cartouche -@end iftex @example -$ @command{casl2 -t sum_10.casl | grep 'GR0:' | tail -1} +$ @kbd{casl2 -t sum_10.casl | grep 'GR0:' | tail -1} #0010: GR0: 55 = #0037 = 0000000000110111 = '7' @end example -@iftex -@end cartouche -@end iftex @subsection プログラムのステップ数を表示 -@command{grep}と@command{wc}を組み合わせれば、プログラムのステップ数を表示できます。 +@kbd{grep}と@kbd{wc}を組み合わせれば、プログラムのステップ数を表示できます。 -@iftex -@cartouche -@end iftex @example -$ @command{casl2 -t hello.casl | grep 'GR1:' | wc -l} +$ @kbd{casl2 -t hello.casl | grep 'GR1:' | wc -l} 11 @end example -@iftex -@end cartouche -@end iftex -@iftex -@cartouche -@end iftex @example -$ @command{casl2 -t addl.casl | grep 'GR1:' | wc -l} +$ @kbd{casl2 -t addl.casl | grep 'GR1:' | wc -l} 3 @end example -@iftex -@end cartouche -@end iftex @file{sum_10.casl}はプログラム内にループがあるため、ステップ数が大きくなります。 -@iftex -@cartouche -@end iftex @example -$ @command{casl2 -t sum_10.casl | grep 'GR0:' | wc -l} +$ @kbd{casl2 -t sum_10.casl | grep 'GR0:' | wc -l} 54 @end example -@iftex -@end cartouche -@end iftex @section アセンブルと実行を別に行う -@command{casl2}に@option{-O}@file{ファイル名}を指定すると、オブジェクトファイルを作成できます。 +@kbd{casl2}に@option{-O}@file{ファイル名}を指定すると、オブジェクトファイルを作成できます。 -@iftex -@cartouche -@end iftex @example -$ @command{casl2 -Ohello.o hello.casl} +$ @kbd{casl2 -Ohello.o hello.casl} @end example -@iftex -@end cartouche -@end iftex -作成されたオブジェクトファイルの内容は、@command{od}を使って確認できます。テキストファイルではないため、@command{cat}などでは確認できません。 +作成されたオブジェクトファイルの内容は、@kbd{od}を使って確認できます。テキストファイルではないため、@kbd{cat}などでは確認できません。 -@iftex -@cartouche -@end iftex @example -$ @command{od -t x2 hello.o} +$ @kbd{od -t x2 hello.o} 0000000 7001 0000 7002 0000 1210 0013 1220 0020 0000020 f000 0002 1210 0021 1220 0022 f000 0002 0000040 7120 7110 8100 0048 0065 006c 006c 006f @@ -684,64 +537,37 @@ $ @command{od -t x2 hello.o} 0000100 000d 000a 0001 0000106 @end example -@iftex -@end cartouche -@end iftex -オブジェクトファイルの実行には、@command{comet2}を使います。 +オブジェクトファイルの実行には、@kbd{comet2}を使います。 -@iftex -@cartouche -@end iftex @example -$ @command{comet2 hello.o} +$ @kbd{comet2 hello.o} Hello, World! @end example -@iftex -@end cartouche -@end iftex @section 1語の解析 CASL IIでは、1語(16ビット)を単位としてデータが処理されます。 -@command{dumpword}は、指定した1語を10進数、16進数、2進数で表示します。 +@kbd{dumpword}は、指定した1語を10進数、16進数、2進数で表示します。 -@iftex -@cartouche -@end iftex @example -$ @command{dumpword 72} +$ @kbd{dumpword 72} 72: 72 = #0048 = 0000000001001000 = 'H' @end example -@iftex -@end cartouche -@end iftex マイナスの数は、次のように指定します。 -@iftex -@cartouche -@end iftex @example -$ @command{dumpword -- -72} +$ @kbd{dumpword -- -72} -72: -72 = #FFB8 = 1111111110111000 @end example -@iftex -@end cartouche -@end iftex 16進数は、次のように指定します。 -@iftex -@cartouche -@end iftex @example -$ @command{dumpword '#0048'} +$ @kbd{dumpword '#0048'} #0048: 72 = #0048 = 0000000001001000 = 'H' @end example -@iftex -@end cartouche -@end iftex @section CASL2ライブラリの使用 @@ -765,38 +591,26 @@ YACASL2の@file{as/casl2lib}ディレクトリには、CASL IIで記述された @subsection 数値を出力する -3と1の和を求める@file{addl.casl}で演算結果を出力するには、まず@file{addl.casl}を編集します。CASL IIの@command{CALL}命令で@command{OUTL}を副プログラムとして呼び出すようにします。 +3と1の和を求める@file{addl.casl}で演算結果を出力するには、まず@file{addl.casl}を編集します。CASL IIの@kbd{CALL}命令で@kbd{OUTL}を副プログラムとして呼び出します。 -@iftex -@cartouche -@end iftex @example -$ @command{cat addl_outl.casl} +$ @kbd{cat addl_outl.casl} MAIN START LD GR1,A ADDL GR1,B - @strong{CALL OUTL} + @emph{CALL OUTL} RET A DC 3 B DC 1 END @end example -@iftex -@end cartouche -@end iftex -変更したら@command{casl2}を、複数のファイルを指定して実行します。 +変更したら@kbd{casl2}を、複数のファイルを指定して実行します。 -@iftex -@cartouche -@end iftex @example -$ @command{casl2 addl_outl.casl ~/yacasl2/as/casl2lib/outl.casl} +$ @kbd{casl2 addl_outl.casl ~/yacasl2/as/casl2lib/outl.casl} 4 @end example -@iftex -@end cartouche -@end iftex @node YACASL2コマンドマニュアル,CASL2LIBマニュアル,YACASL2の使い方,TOP @chapter YACASL2コマンドマニュアル @@ -812,26 +626,26 @@ YACASL2のコマンドとオプションについて解説します。 @end menu @node casl2 -@section @command{casl2} +@section @kbd{casl2} @pindex casl2 @cindex casl2 -@command{casl2}は、引数として指定されたCASLファイルをアセンブルし、仮想マシンCOMET II上で実行します。CASLファイルは、アセンブラ言語CASL IIで記述されたテキストファイルです。引数が指定されない場合は、エラーメッセージを表示して終了します。 +@kbd{casl2}は、引数として指定されたCASLファイルをアセンブルし、仮想マシンCOMET II上で実行します。CASLファイルは、アセンブラ言語CASL IIで記述されたテキストファイルです。引数が指定されない場合は、エラーメッセージを表示して終了します。 @example -$ @command{casl2 hello.casl} +$ @kbd{casl2 hello.casl} @end example -副プログラムを呼び出す場合は、複数のCASLファイルを指定することもできます。 +複数のCASLファイルを指定することで、副プログラムを呼び出せます。 @example -$ @command{casl2 addl_outl.casl ~/yacasl2/as/casl2lib/outl.casl} +$ @kbd{casl2 addl_outl.casl ~/yacasl2/as/casl2lib/outl.casl} @end example @unnumberedsubsec オプション -@command{casl2}は、次のオプションを指定できます。 +@kbd{casl2}は、次のオプションを指定できます。 @table @option @item -s @@ -856,11 +670,11 @@ CASLファイルの内容を表示します。 @item -o @itemx --assembleout -アセンブル結果をオブジェクトファイル@file{}に出力し、ほかの作業を続行します。出力されたオブジェクトファイルは、@command{comet2}で実行できます。オブジェクトファイルを指定しない場合、出力先は@file{a.o}です。オブジェクトファイルは1つだけ指定できます。 +アセンブル結果をオブジェクトファイル@file{}に出力し、ほかの作業を続行します。出力されたオブジェクトファイルは、@kbd{comet2}で実行できます。オブジェクトファイルを指定しない場合、出力先は@file{a.o}です。オブジェクトファイルは1つだけ指定できます。 @item -O @itemx --assembleoutonly -アセンブル結果をオブジェクトファイル@file{}に出力し、終了します。出力されたオブジェクトファイルは、@command{comet2}で実行できます。オブジェクトファイルを指定しない場合、出力先は@file{a.o}です。オブジェクトファイルは1つだけ指定できます。 +アセンブル結果をオブジェクトファイル@file{}に出力し、終了します。出力されたオブジェクトファイルは、@kbd{comet2}で実行できます。オブジェクトファイルを指定しない場合、出力先は@file{a.o}です。オブジェクトファイルは1つだけ指定できます。 @item -t @itemx --trace @@ -885,26 +699,26 @@ CASLファイルの内容を表示します。 @item -h @itemx --help -@command{casl2}の使用方法を表示して終了します。 +@kbd{casl2}の使用方法を表示して終了します。 @end table @node comet2 -@section @command{comet2} +@section @kbd{comet2} @pindex comet2 @cindex comet2 -@command{comet2}は、引数として指定されたオブジェクトファイルを仮想マシンCOMET II上で実行します。オブジェクトファイルは、@command{casl}に@option{-o}または@option{-O}を指定して出力します。 +@kbd{comet2}は、引数として指定されたオブジェクトファイルを仮想マシンCOMET II上で実行します。オブジェクトファイルは、@kbd{casl}に@option{-o}または@option{-O}を指定して出力します。 @example -$ @command{comet2 hello.o} +$ @kbd{comet2 hello.o} @end example 引数で指定できるオブジェクトファイルは1つだけです。引数が指定されない場合は、エラーメッセージを表示して終了します。複数の引数を指定した場合、2番目以降の引数は無視されます。 @unnumberedsubsec オプション -@command{comet2}は、次のオプションを指定できます。 +@kbd{comet2}は、次のオプションを指定できます。 @table @option @@ -931,26 +745,26 @@ $ @command{comet2 hello.o} @item -h @itemx --help -@command{comet2}の使用方法を表示して終了します。 +@kbd{comet2}の使用方法を表示して終了します。 @end table @node dumpword -@section @command{dumpword} +@section @kbd{dumpword} @pindex dumpword @cindex dumpword -@command{dumpword}は、引数として指定された数値を、整数、#0000〜#FFFFの範囲の16進数、2進数で表示します。文字の組に該当する場合は、「 = 」のうしろに文字が表示されます。引数は、10進数または先頭に「#」の付いた16進数で指定します。表示される整数は、オプションにより-32,768〜32,767または0〜65,535の範囲です。オプションなしの場合は、-32,768〜32,767です。 +@kbd{dumpword}は、引数として指定された数値を、整数、#0000〜#FFFFの範囲の16進数、2進数で表示します。文字の組に該当する場合は、「 = 」のうしろに文字が表示されます。引数は、10進数または先頭に「#」の付いた16進数で指定します。表示される整数は、オプションにより-32,768〜32,767または0〜65,535の範囲です。オプションなしの場合は、-32,768〜32,767です。 @example -$ @command{dumpword 10} +$ @kbd{dumpword 10} @end example 引数で指定できる1つだけです。引数が指定されない場合は、使い方を表示して終了します。複数の引数を指定した場合、2番目以降の引数は無視されます。 @unnumberedsubsec オプション -@command{dumpword}は、次のオプションを指定できます。 +@kbd{dumpword}は、次のオプションを指定できます。 @table @option @@ -964,7 +778,7 @@ $ @command{dumpword 10} @item -h @itemx --help -@command{dumpword}の使用方法を表示して終了します。 +@kbd{dumpword}の使用方法を表示して終了します。 @end table @node CASL2LIBマニュアル,,YACASL2コマンドマニュアル,TOP @@ -990,7 +804,7 @@ $ @command{dumpword 10} @end menu @node ABS -@section @command{ABS} - @file{abs.casl} +@section @kbd{ABS} - @file{abs.casl} 入力された整数を絶対値に変換して出力 @unnumberedsubsec 入力 @@ -1017,28 +831,16 @@ $ @command{dumpword 10} なし @unnumberedsubsec 使用例 -@iftex -@cartouche -@end iftex @example @verbatiminclude ../as/casl2lib/test/abs/abs.casl @end example -@iftex -@end cartouche -@end iftex -@iftex -@cartouche -@end iftex @example @verbatiminclude ../as/casl2lib/test/abs/0.txt @end example -@iftex -@end cartouche -@end iftex @node ADDL32 -@section @command{ADDL32} - @file{addl32.casl} +@section @kbd{ADDL32} - @file{addl32.casl} 32ビットの値を、連続する2語の領域に格納 @unnumberedsubsec 入力 @@ -1066,32 +868,20 @@ $ @command{dumpword 10} @end table @unnumberedsubsec 使用例 -@iftex -@cartouche -@end iftex @example @verbatiminclude ../as/casl2lib/test/addl32/addl32_1.casl @end example -@iftex -@end cartouche -@end iftex -@iftex -@cartouche -@end iftex @example 4 9 @end example -@iftex -@end cartouche -@end iftex @unnumberedsubsec 依存する副プログラム なし @node DIVA -@section @command{DIVA} -@file{diva.casl} +@section @kbd{DIVA} -@file{diva.casl} -32,767〜32,767の範囲にある整数の割算(筆算方式)を行う @unnumberedsubsec 入力 @@ -1123,7 +913,7 @@ $ @command{dumpword 10} @unnumberedsubsec 依存する副プログラム @itemize -@item @command{DIVL} +@item @kbd{DIVL} @end itemize @c @unnumberedsubsec 使用例 @@ -1148,7 +938,7 @@ $ @command{dumpword 10} @c @end iftex @node DIVL -@section @command{DIVL} - @file{divl.casl} +@section @kbd{DIVL} - @file{divl.casl} 0〜65,535の範囲にある整数の割算(筆算方式)を行う @unnumberedsubsec 入力 @@ -1182,50 +972,44 @@ $ @command{dumpword 10} なし @unnumberedsubsec 使用例 -@iftex -@cartouche -@end iftex @example @verbatiminclude ../as/casl2lib/test/divl/divl0/divl0.casl @end example -@iftex -@end cartouche -@end iftex @node INL -@section @command{INL} - @file{inl.casl} +@section @kbd{INL} - @file{inl.casl} @node L2STR -@section @command{L2STR} - @file{l2str.casl} +@section @kbd{L2STR} - @file{l2str.casl} @node MAX -@section @command{MAX} - @file{max.casl} +@section @kbd{MAX} - @file{max.casl} @node MINIM -@section @command{MINIM} - @file{minim.casl} +@section @kbd{MINIM} - @file{minim.casl} @node MULA -@section @command{MULA} - @file{mula.casl} +@section @kbd{MULA} - @file{mula.casl} @node MULL -@section @command{MULL} - @file{mull.casl} +@section @kbd{MULL} - @file{mull.casl} @node OUTA -@section @command{OUTA} - @file{outa.casl} +@section @kbd{OUTA} - @file{outa.casl} @node OUTB -@section @command{OUTB} - @file{outb.casl} +@section @kbd{OUTB} - @file{outb.casl} @node OUTD_Q15 -@section @command{OUTD_Q15} - @file{outd_q15.casl} +@section @kbd{OUTD_Q15} - @file{outd_q15.casl} @node OUTL -@section @command{OUTL} - @file{outl.casl} +@section @kbd{OUTL} - @file{outl.casl} @node REV -@section @command{REV} - @file{rev.casl} +@section @kbd{REV} - @file{rev.casl} @node STR2L -@section @command{STR2L} - @file{str2l.casl} +@section @kbd{STR2L} - @file{str2l.casl} @bye