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2.1 実行結果の出力だけを表示

インストール時にコマンド実行の確認に使ったhello.caslは、次のような内容です。 CASL IIのマクロ命令OUTは、文字列を出力します。

$ cat hello.casl
MAIN     START
         OUT     OBUF,LEN
         RET
OBUF     DC      'Hello, World!'
LEN      DC      13
         END

次のコマンドを実行すると、CASL II のアセンブルと仮想マシン COMET II 上での実行が連続で行われ、文字列が出力されます。

$ casl2 hello.casl
Hello, World!

addl.caslは、3と1の和を求めます。

$ cat addl.casl
;;; ADDL r,adr
MAIN     START
         LD      GR1,A
         ADDL    GR1,B
         RET
A        DC      3
B        DC      1
         END

このプログラムには出力命令がないため、オプションなしで実行した場合には結果が出力されません。

$ casl2 addl.casl
$

実行内容を確認するには、後述のようにCPU 内にあるレジスタやメモリの内容を表示するか、結果を出力するための処理を追加する必要があります。