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概要

ここでは、Glenford J Myers『ソフトウェア・テストの技法』(近代科学社、1980)の記載を元にした、次の仕様の三角形判定プログラムをテストする手順を取り上げます1

プログラムtriangleは、整数をあらわす3つの引数をとる。この3つの値は、それぞれ三角形の3辺の長さをあらわすものとする。プログラムは、三角形が不等辺三角形の場合は‘scalene triangle’、二等辺三角形の場合は‘isosceles triangle’、正三角形の場合は‘equilateral triangle’を印字する。

この三角形判定プログラムの動作を検証するには、次のテスト・ケースが必要です2

  1. 有効な不等辺三角形をあらわすテスト・ケース
  2. 有効な正三角形をあらわすテスト・ケース
  3. 有効な二等辺三角形をあらわすテスト・ケース
  4. 有効な二等辺三角形で2つの等辺を含む3種類の組合せすべてをためすことができる3つのテスト・ケース
  5. 1つの辺がゼロの値をもつテスト・ケース
  6. 1つの辺が負の値をしめすテスト・ケース
  7. ゼロより大きい3つの整数をもち、そのうち2つの和がそれ以外の1つと等しいようなテスト・ケース
  8. 1辺の長さが他の2辺の長さの和に等しいことを3種類の順列のすべてに対してためすことのできるテスト・ケース
  9. ゼロより大きな3つの整数のうち、2つの数の和がそれ以外の1つの数より小さくなるテスト・ケース
  10. ゼロより大きな3つの整数のうち、2つの数の和がそれ以外の1つの数より小さくなることにおいて、3種類の順列すべてを考慮することのできるテスト・ケース
  11. すべての辺がゼロであるテスト・ケース
  12. 整数でない値をもつテスト・ケース
  13. 数値の個数が間違っていることをためすテスト・ケース

三角形判定プログラムは、サンプルとして用意されているものを準備するか、または自作してください。

準備ができたら、Autotest.mkを使った次の手順でテストを実行できます。

  1. グループディレクトリーの作成
  2. テストディレクトリーの作成
  3. テスト説明ファイルの作成
  4. テストコマンドファイルの作成
  5. テスト想定ファイルの作成
  6. テストの実行
  7. テストログファイルの確認
  8. テストグループの実行
  9. テストグループログファイルの確認

Footnotes

(1)

『ソフトウェア・テストの技法』では「カードから3つの整数を読む」となっているのを、「3つの引数をとる」に変更しています。

(2)

『ソフトウェア・テストの技法』では下記の13個に加え、「それぞれのテスト・ケースについて、入力の値に対して予想される値をしめしたか」というテスト・ケースが記載されています。このテスト・ケースは、Autotest.mkを実行している場合は自動的に満たされると考えています。